ＣＯＰＤ（慢性閉塞性肺疾患）について

小金井メディカルクリニック呼吸器内科医師　小出卓

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、長期に有害物質を吸入することによって生じる呼吸器疾患です。原因のほとんどは、喫煙によるものですが、副流煙も原因となります。

主な症状は、咳・痰・運動時の息切れです。診断は、問診・呼吸機能検査・画像検査（胸部レントゲン・CT）で行います。

治療は、禁煙と気管支拡張薬の吸入です。治療により、症状の改善、生活の質の向上につながります。また、COPDは感染に伴い咳や呼吸困難症状が急に増悪することがあるため感染の予防が重要となります。インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンの接種も大切な治療です。

大規模な疫学調査では、患者数は約530万人と推定されています。しかし、治療されている患者数は約26万人とわずかです。

COPDは、診断・治療ともに十分にはされておりません。喫煙歴があり、「最近咳や痰が増えた気がする。」とか、「駅の階段を上るときに途中で休憩するようになった。」などという方は一度受診をお勧めします。

当院では、検査（呼吸機能検査・胸部レントゲン・CT）、治療ともに可能です。